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<せんだい仕事人>高齢者の「住」快適に クラシタス社長/広中聡さん(50)

 仙台市若林区の住宅リフォーム会社を経営する。モットーは「高齢者が住み慣れたわが家で生を全うできるようサービスを提案する」。安全に配慮したバリアフリー工事のほか、交通事故死の3倍に上るというヒートショックによる犠牲を防ごうと、脱衣所の寒暖差を和らげる断熱材設置に力を入れる。
 暮らしに関わる仕事で大切なのが「家庭の中に入って会話し、要望を形にすること」だ。認知症の家族を持ち、悩みを抱える客もいる。4月には全社員の8割近い80人が認知症サポーター養成講座を受けた。サポーターを表すオレンジリングを身に付けた社員が、相談しやすい雰囲気をつくる。
 会員制サービス「暮らしケア」を昨年始めた。草刈りや電球交換、たんすの移動まで、家の困りごとを請け負う。「家族が近くに住んでいても、気軽に頼むのをためらう高齢者は多い。リフォームしたら終わりではなく、生涯にわたってお付き合いしたい」
 社長の机はフロアの角。社員手作りの木製の作業台が載っている。立ちながらデスクワークをするためだ。「疲れないし、仕事の効率がいい」。視野も広くなり、パソコン作業の傍ら、社員の仕事ぶりを見守る日々だ。


2019年07月05日金曜日


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