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<商業捕鯨再開>待望の初物 市場に活気 仙台と石巻で競り

競り人の威勢のいい掛け声で鯨肉が次々と競り落とされていった=4日午前6時30分ごろ、仙台市若林区の市中央卸売市場

 31年ぶりに再開した商業捕鯨で水揚げされた鯨肉が4日、仙台市と宮城県石巻市の市場で初めて競りに掛けられた。待望の初物入荷で、市場は商業捕鯨への期待とご祝儀相場に沸いた。
 仙台市中央卸売市場(若林区)には、1日に北海道の釧路港に揚がったミンククジラの肉計240キロが入荷した。1.5〜3.5キロのブロックで箱詰めされ、仲買人らが色味や身の軟らかさを吟味。赤肉は1キロ当たり4500〜1万円の値段が付いた。
 水産卸の仙台水産(仙台市)営業本部の山口清一副本部長は「ご祝儀相場もあって高値が付いた。各捕鯨業者の競争が活性化すれば、鯨肉の品質向上や流通規模の拡大につながる」と期待を込めた。
 東日本大震災の被災地では復興への波及効果を願う関係者も多い。石巻市魚市場では釧路沖で捕獲されたミンククジラの肉計131.7キロが入荷。赤肉で1キロ当たり4500〜7000円の値が付いた。
 同市場の佐々木茂樹社長(60)は「商業捕鯨への期待感が値段に反映された。市場の追い風になったらいい」と声を弾ませた。
 市内で鮮魚店を営む佐々木正彦さん(67)は「調査捕鯨では肉質は二の次だったが、商業捕鯨の鯨肉は状態が良い。刺し身でおいしく食べられるだろう」と話した。


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2019年07月05日金曜日


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