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生ごみ堆肥化 普及活動20年 仙台市のリサイクルネットワーク「世界一の環境都市に」

リサイクル講座で堆肥化する方法を教える生ごみネットの会員(右)

 仙台市の市民団体「仙台生ごみリサイクルネットワーク」が設立20年を迎え、7日に青葉区の市市民活動サポートセンターで、記念交流会を開く。家庭ごみの約3割を占める生ごみの減量を目指し、堆肥化を推進する活動の先頭に立ってきた。交流会では20年の歩みを振り返り、生ごみの「メタン発酵」を普及させる最近の取り組みを報告する。

 6月下旬、生ごみネットが定期的に開く「生ごみ減量・リサイクル講座」が泉区役所であった。「生ごみは一手間加えると資源に変わります」。会員たちはバケツ型の容器や段ボールを使い、約15人の受講者に堆肥化の方法を指南した。
 生ごみネットは1999年4月に発足。現在は40人が会員に名を連ねる。これまで開催したリサイクル講座は、市の委託事業や町内会からの依頼などを合わせると、約300回を数える。延べ8500人に堆肥化を教えた計算になる。
 活動当初は、屋内用のバケツ型容器による堆肥化を推進し、受講者から「臭いが気になる」と不満が漏れた。市職員の協力も得て試行錯誤し、段ボールの中で腐葉土や米ぬかなどを混ぜ、臭いを抑制する堆肥化の方法を考案。講座に取り入れると、好評を呼んだ。
 徳田実事務局長(65)は「手軽に取り組める方法を模索し、堆肥化を実践する家庭は20年間で増えた。だが、その割合は多くても全世帯の1%程度だろう。従来の活動では限界に来ている」と現状を分析する。
 生ごみネットは、昨年からメタン発酵の勉強会を始めた。生ごみから液肥やメタンガスを生成する技術で、大型の発酵プラントが必要になるものの、集合住宅の多い市街地での再資源化に効果があるとされる。
 山内文男会長(87)は「生ごみを減らし、仙台を世界一の環境都市にする。メタン発酵は有力な手段で、市民の理解が深まるように活動を続けたい」と語る。
 交流会は午後1時から。参加無料。連絡先は徳田事務局長090(2999)8008。


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2019年07月05日金曜日


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