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<参院選東北>野党、長期政権のおごりと緩みに照準 各地で「波状攻撃」 

ボードを掲げて安倍政権批判を展開する野党系候補の支持者=4日午前9時5分ごろ、盛岡市

 「打倒1強」を旗印に再結集した東北の野党。金融庁の審議会報告書に端を発した「老後資金2000万円不足問題」などを長期政権によるおごり、緩みの象徴と捉え、参院選が公示された4日、各地で波状攻撃を仕掛けた。
 「老後2000万円問題は政治の古きあしき体質が分かりやすい形で出た。民主主義の危機をこれほど感じたのは初めてだ」
 福島選挙区の無所属新人の応援で、無所属の玄葉光一郎衆院議員(福島3区)は、与党の姿勢を切り捨てた。
 国民民主党の増子輝彦参院議員(非改選)も「報告書を受け取らず、逃げてごまかす。そんな政治がまかり通っている」と政権に矛先を向けた。
 老舗野党も攻勢を強める。青森選挙区の立憲民主党新人の第一声で、共産党の高橋千鶴子衆院議員(比例東北)は「都合の悪い報告書をなかったことにするとは、とんでもない」と非難。秋田選挙区の無所属新人の応援に駆け付けた社民党県連の石田寛代表も「2000万円を貯金しておけとでも言うのか」と語気を強めた。
 野党の政権批判は鋭さを増す。
 「のしを付けて返す。恥を知るのは与党だ」。山形選挙区に立った無所属新人の選対本部長を務める舟山康江参院議員(非改選)は皮肉を込めて攻撃。参院本会議で自民党の女性議員が安倍晋三首相の問責決議案を提出した野党に放った発言を逆手に取った。
 国民の小沢一郎衆院議員(岩手3区)は地元岩手選挙区の無所属新人の応援でマイクを握り、「安倍政権を退陣に追い込む決意だ。国民生活を無視する内閣は交代してもらう」と力を込めた。
 同党の泉健太政調会長も「首相はバリアフリーの感覚も、年金生活者に寄り添う気持ちもない。権力者目線の政治は間違いだと声を上げよう」と小沢氏に同調した。
 宮城の立民新人の第一声で、無所属の安住淳衆院議員(宮城5区)は「政治家24年目に入る私が言うのも悲しいが、日本の政治はだんだん悪くなっている」と指摘。「安倍1強を代える大チャンス。日本のデモクラシーの転換期になる戦いだ」とボルテージを上げた。


2019年07月05日金曜日


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