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<参院選東北>与党、存在感訴え実績を誇示 野党勢力との対決色鮮明 

自民候補の応援演説に訪れ、有権者に手を振る安倍首相=4日午後4時45分ごろ、仙台市

 底堅く推移する支持率を後ろ盾に、与党は安定感を前面に打ち出した。自民党は4日公示の参院選で東北6選挙区(改選数各1)に現職を擁立。経済政策などの実績を繰り返す強気の戦略で、離合集散する野党勢力との対決色を鮮明にした。

 「党内抗争に明け暮れて3年余りで終わった民主党政権を思い出してほしい」
 岩手選挙区に立った現職の第一声で、鈴木俊一五輪相(衆院岩手2区)は野党批判を展開。「安定した政権の下で、内政、外交ともに大きな成果を上げてきた」と違いを際立たせた。
 青森選挙区でも同じキーワードが連呼された。現職の第一声で、江渡聡徳県連会長(衆院比例東北)は「安定した政治がなければ経済発展もない。政権の経済政策で日本全体が元気になってきた」と指摘。政権批判を強める野党各党の姿勢をけん制した。
 公示直前、秋田選挙区では地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を巡る問題が浮上。いまだに沈静化の見込みは立っていない。
 それでも、現職の出陣式に駆け付けた岸田文雄政調会長は「与党として防衛相に注文し、物を言い、動かすことができる」と強調。逆風になりかねない省庁の不手際を政権党の強みに変えるしたたかさを見せた。
 東京電力福島第1原発事故の影響が残る福島選挙区。地域に欠かせない農林水産業の再生が主要政策の一つになっている。
 現職の応援で演説した吉野正芳前復興相(衆院福島5区)は「福島は放射能の影響があるが、森林再生を継続していかなければならない」と強調。与党現職を被災県で選ぶことの重要性を説き、支持を訴えた。
 政権与党の存在感をアピールするのは、連立を組む公明党も同様だ。
 「今回の選挙で問われているのはずばり政治の安定」。東北を地盤とする比例代表現職の第一声で、井上義久副代表(衆院比例東北)は言い切った。
 野党時代を含めると連立は20年の節目を迎える。堅調な有効求人倍率、消費税増税に伴う軽減税率の導入など実現した政策を挙げた井上氏。「国民の声を国政に届け、実行するのが与党の役割だ」と胸を張った。


2019年07月05日金曜日


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