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<参院選公示>復興、東北は問う 政治の役割 審判の機会

自民・安倍総裁=仙台市宮城野区

 参院選の号砲が鳴った。東北6選挙区(改選数各1)は、東日本大震災後の2013年に当選した自民党の現職6人がそれぞれ立候補した。第2次安倍内閣誕生から約6年半、国の復興・創生期間と重なる6年の任期中、被災者らの負託にどう応えたかへの審判が示される選挙になる。
 安倍晋三首相は4日、福島市飯坂町の果樹園でマイクを握った。旧民主党政権時代を念頭に置き、復興のためには「あの時代に後戻りすることはできない」と強調。政権の安定感を誇示しながら福島県内を回り、息をつく間もなく宮城県入りした。
 自民は16年の前回、東北6選挙区で1勝5敗と大敗を喫した。福島選挙区では現職法相が落選。宮城選挙区では旧民進党のベテランを相手に惜敗するなど、苦い経験がある。
 選挙戦初日、記録的な大雨となった九州南部にも気を配りながら震災被災地に入る配慮を見せた安倍首相。野党は16年の善戦を追い風に候補者を一本化して前回と同じ構図に持ち込み、「原発ゼロ社会の実現」「被災地は消費税を増税できる状態ではない」と論戦を挑んだ。
 復興・創生期間は20年度末で終了する。「復興を成し遂げる最も重要な時期」(自民候補)「防災省を設け、道半ばの復興を進める」(野党統一候補)。
 17日間の攻防を経て議席を得た後は復興・創生の総仕上げと、被災地を次のステップに導く重責を担う。


2019年07月05日金曜日


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