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歩行者優先 車は止まれ 福島県警が取り締まり強化、摘発前年比2.6倍に

 横断歩道上での交通事故が多発しているとして、福島県警は歩行者の横断を妨げる運転者の取り締まりを強化している。今年は6月末までの摘発数が前年同期の2.6倍に相当する1319件と急増。県警は今後さらに摘発を強化し、安全運転の徹底を図る構えだ。
 道交法は運転者に、歩行者や自転車が横断歩道を渡ろうとしている時は一時停止し、歩行者を優先することを義務付けている。違反すれば交通違反切符(青切符)の対象となる。
 2018年8〜9月の日本自動車連盟(JAF)の調査によると、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている時、一時停止した県内のドライバーはわずか3.5%。47都道府県中39位で全国平均の8.6%から水をあけられた。トップは58.6%の長野県だった。
 福島県内で今年発生した歩行者の道路横断中の事故は5月末現在で129件。内訳は横断歩道上69件(53.5%)、横断歩道以外60件(46.5%)と、歩行者にとってより安全なはずの横断歩道上での輪禍が多いことが分かった。
 県警は「歩行者を守る意識が欠如している」(交通企画課)として、18年に県内91カ所のモデル横断歩道を設定。今年から「歩行者ファースト活動」と掲げて取り締まりを強化している。
 その結果、09〜17年に200〜400件台だった摘発数は18年に1148件と急増。19年は既に18年1年分を超えた。県警は7月から、毎月1日と15日を「摘発強化日」と位置付けて県内全署で大規模な摘発に乗り出している。
 県警交通企画課の歌川隆之調査官は「横断歩道で車が止まってくれないために歩行者が別の場所を渡ろうとして事故に遭うケースも非常に多い。ドライバーの意識醸成に努めていく」と話した。


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2019年07月07日日曜日


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