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エレベーターのない駅 バリアフリー化求め妊婦や高齢者の疑似体験イベント開催

膝や肘に重りなどを着け、福田町駅の階段を歩く参加者ら

 仙台市宮城野区のJR仙石線福田町駅のバリアフリー化を求める地元の住民グループが6月23日、バリアフリーの重要性を学ぶイベントを同駅南口で開いた。参加者は高齢者や妊婦を疑似体験し、体が思うように動かせない人たちへの理解を深めた。
 住民グループ「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」の呼び掛けに応じた住民ら約80人が参加した。会が用意した重りを着用したり、高齢に伴う視覚障害を想定して視野を狭くするゴーグルを着けたりした。
 地元の無職鈴木明さん(70)は、約7キロの重りをおなかに着けて妊婦を疑似体験。駅の階段を歩き、「想像以上に重かった。特に下りる時に足元が見えず不安だった」と汗をぬぐった。
 会員の主婦鈴木真知子さん(66)は「体が不自由な人の気持ちを多くの人が知り、住民がより優しくなっていくきっかけになればうれしい」と話した。
 福田町駅は駅舎の狭さなどからエレベーターが設置されておらず、車いす利用者らが使用できない状態が続いている。
 町内会関係者を中心に「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」が2015年に発足し、バリアフリーの勉強会や署名活動などを展開し、改善を求めてきた。住民の熱意に押される形で、市はバリアフリー化に向けた調査費を本年度当初予算に計上した。
 つくろう会の野口健三会長(76)は「関係者の尽力で良い方向に動いている。今後もバリアフリーへの意識を高めていきたい」と語った。


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2019年07月08日月曜日


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