山形のニュース

<東京五輪>男子平泳ぎ・小関 現状見つめ直しメダルに照準

練習で泳ぎ込む小関=2日、横浜市

 競泳男子平泳ぎで2016年リオデジャネイロ五輪代表の小関也朱篤(27)=ミキハウス、山形・羽黒高−日体大出=が、世界選手権(21〜28日・韓国)に臨む。出場権を得られた個人種目は100メートルのみ。6月の欧州遠征で現状を見つめ直し、メダルに照準を合わせている。
 3大会に出場した欧州遠征は、思うような記録を残せなかった。3大会目のセッテコリ国際(ローマ)は、1分0秒68で決勝に進めなかった。「このままでは世界選手権は4、5番。まずいと思う」と結果を受け止める。
 本職の200メートルで代表入りを逃してからは、100メートルに集中するつもりだった。しかし、欧州では200メートル中心の練習メニューが待っていた。藤森コーチは「持久力が心配だった」と狙いを説明する。大会はあくまで高強度の泳ぎ込みと位置付け、先を見据える。
 気付きはあった。200メートルのような落ち着いたストロークでも「前半50メートルは速く泳げ、タイムはそんなに変わらない」。距離が短くなった100メートルは「今までは焦りがあったのかなと思う」。余計な力をそぐことで、後半50メートルの勝負に持ち込む。
 世界記録保持者のアダム・ピーティ(英国)が突出する種目で、2位以下は小関を含め4〜5人が同レベル。表彰台に立つため、58秒4を狙う。前半はリラックスした泳ぎで27秒7、後半はラスト15メートルで徐々に前に出て30秒7が理想だ。
 自身の持つ日本記録を0秒3ほど縮める必要がある。「頭一つ抜けるのは相当なこと」。20年東京五輪の前哨戦として結果が求められる。
 3週間にわたる遠征中、藤森コーチと思いを語り合った。4月にあった日本選手権の不振の原因は何か、父として、社会人としての自覚とは何か、腹を割って話した。
 長いときで1時間半、「これほど2人で話したのは初めてだった」(藤森コーチ)。小関の顔に涙が伝ったという。重圧から解放され、吹っ切れたのかもしれない。(佐藤夏樹)


2019年07月08日月曜日


先頭に戻る