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<仙台母子心中>校長室には来た→出席扱い 欠席日数訂正で校長が説明

 仙台市泉区で2018年11月、寺岡小2年の女子児童(8)へのいじめを苦に母親が女子児童と無理心中したとみられる事件で、校長が8日、河北新報社の取材に応じた。女子児童の通信簿の欠席日数を減らしたことについて「(出席に変えた2日間は)校長室には来ていた」と説明し、訂正は妥当との認識を示した。
 市教委が5日に遺族へ返却した18年度の通信簿は、1学期の欠席日数「14」に二重線が引かれ、「12」と書き直されていた。6月20日に確認した返却前の通信簿には訂正がなかった。
 学校によると、出席扱いに変えたのは昨年7月5、6日の2日間。いずれも朝に欠席の連絡があったが、午後に登校したため訂正した。
 校長は「通信簿の誤りは18年度中に把握していたが、訂正する機会がなく、純粋に失念した。正しい日数の通信簿を遺族に渡したかった。故意に訂正したわけではない」と語った。
 遺族によると、母親が書き残した記録には、女子児童は5日は学校を休んで小児科を受診し、6日は「(午後)3時ごろ、手紙を取りに登校」したとある。
 これに対し、校長は女子児童が2日間とも学校を訪れたとし、「校長室でその日の授業内容を伝え、翌日の予定を確認したので出席扱いにした」と説明した。
 児童生徒の出欠判断は市学校事務提要の規定で、校長が学習状況を踏まえ弾力的に運用できるという。
 校長の説明に対し、遺族は「授業を受けず、プリントを取りに行っただけで出席にしていいのか。学校の裁量で出欠を決められるのはおかしい」と指摘する。
 女子児童の通信簿は2学期の欠席日数が「16」で、1学期と合わせると訂正前は計30日、訂正後は計28日になった。「欠席30日」はいじめ防止対策推進法の重大事態として、市教委や学校が調査を始める基準日数。遺族は「重大事態を回避するため、故意に日数を操作した」と不信感を募らせる。


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2019年07月09日火曜日


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