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<参院選>投票所入場券の性別表記やめて 宮城・女川でトランスジェンダーら訴え

堀さんが受け取った投票所入場券(写真を一部加工しています)

 21日投開票の参院選をきっかけに、宮城県女川町の団体職員堀みのりさん(29)が、投票所入場券の性別表記の撤廃、投票所での性別確認の不実施などを求め、ウェブ上で署名を募っている。県内では自治体ごとに対応が分かれており、堀さんは「性別が暴露される不安や恐怖で投票所に行けない人は少なくない。安心して投票できる環境にしてほしい」と訴える。

<賛同集まる>
 堀さんは出生時の性別と異なる性で暮らすトランスジェンダー。性同一性障害の診断を受けて男性として社会生活を送る。8日にキャンペーン用サイト「change.org」上で署名活動を開始した。9日午後7時時点で1000人以上の賛同が集まっている。
 参院選の投票所入場券に性別が表記され、生年月日などとともに封筒の窓部分から見える状態だったのがきっかけだった。
 堀さんは戸籍上は女性のまま。投票所の本人確認後に「あの人は女性なのか」などと話す声が耳に入るなど「選挙のたびに苦しい思いをしてきた」と言う。
 入場券の記載内容は自治体選管に任されている。宮城県内の投票所入場券の性別表記の有無は表の通り。35市町村のうち27市町村が性別欄や氏名の後のかっこ内などに男女を明記。仙台市など8市町はトランスジェンダーへの配慮から性別の代わりに記号などを記載する。
 性別を表記する自治体は「なりすまし投票の防止」「男女別に集計するため」などと説明するが、2004年に性別欄を削除した仙台市選管は「入場券に性別がなくても困らない。本人確認も氏名、住所、生年月日の3点で可能」と説明。岩沼市選管は「男女別集計用の性別は選挙人名簿で照合できる」と言う。

<配慮を要望>
 堀さんは9日、多様な性の在り方に関する政策提言を行う市民団体の関係者と共に宮城県選管を訪れ、性別を含めた個人情報保護への配慮を市町村に通知することを要望した。県選管は「今後の対応を検討したい」と応じた。
 堀さんらは女川町選管にも要望を伝える方針。町選管は堀さんの活動を受け、今後の選挙時に封書の窓サイズの改善などの対応を検討している。


2019年07月10日水曜日


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