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盛岡・岩手公園PFI市民50人アンケート 「計画知らない」が49人

 盛岡市が岩手公園(盛岡城跡公園)に商業施設を整備する計画「岩手公園PFI」について、河北新報社は公園を利用している市民50人を対象にアンケートを実施した。ほぼ全員が計画を「知らない」と回答。公園固有の価値が損なわれることを懸念する意見が大半を占めた。

 アンケートの結果はグラフの通り。ブランドショップなどの建設が予定されている芝生広場の周辺で10〜80代の男女各25人に聞いた。
 計画を「知っている」と回答したのは1人で、30歳の男性市職員だった。「著名な建築家が設計する建物を見てみたい」と賛意を示した。このほか「まちがにぎやかになる」(60歳女性)という意見もあった。
 計画に反対する理由は「景観が壊れる」(37歳男性)「憩いの場がなくなる」(51歳女性)「愛着のある場所を守りたい」(85歳男性)など。大半の市民が広場のまま残すことを望んでいた。
 岩手公園と中津川を挟んで向かい合う肴町商店街で6月に大型商業施設「ななっく」が閉店したことを受け「肴町にも場所はある」(78歳男性)「ななっく跡地に出店したらどうか」(77歳女性)との提案も複数あった。
 46歳女性は「岩手公園と中津川が一体となった風景は、先人と私たちが時間をかけてつくった盛岡の個性。いったん壊して『失敗でした』では済まない」と憤慨。「市民も交えて慎重に考えてほしい」と訴えた。
 芝生広場への商業施設整備について市公園みどり課の森勝利課長は、2017年の都市公園法改正を受け、課内で活用方法を話し合ってきたと説明。「市民には記者発表と市ホームページで周知した」と話す。
 市は8月以降に市民向け説明会を開催し、計画への賛否や意見を募る。「説明会に参加した市民全員から意見を聞き、事業内容の細部を決める」(公園みどり課)方針だ。
 反対意見が多かった場合は計画の変更や中止もあり得るが、一度で市民合意が得られない場合は説明会を複数回開くとしている。

[岩手公園PFI]公園内で施設の設置要件を緩和した改正都市公園法に基づき、中津川に面した芝生広場約1万1000平方メートルを開発する。盛岡市は民間資金による公共施設整備(PFI)の手法を導入。公募で「ミナ ペルホネン」ブランドを展開するミナ(東京)による商業施設整備を選定した。提案によると、施設は木造一部2階で延べ床面積は約1330平方メートル。設計は建築家藤森照信氏。初期投資は4億3500万円。ショップとカフェ、ギャラリーが入居し、年間2億4000万円の売り上げを見込む。


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2019年07月10日水曜日


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