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<令和の1票>(5)大熊から会津若松に避難の村井さん/原発被害の痛み感じて

避難先での苦労や古里への思いを歌う村井さん=6月27日、会津若松市

 <除染除染と言うけれど いつになったら終わるやら 戻れる見込みはない>
 6月27日、福島県大熊町の無職村井光さん(69)は避難先の会津若松市で熱唱した。避難住民による「おおくま町物語伝承の会」の公演の一場面。自作の詞に正直な思いを込めた。
 町は4月に一部地区で避難指示が解除されたが、村井さんの自宅周辺は帰還困難区域のまま。「全地区そろって初めて大熊。一部はいつまでも駄目となれば町は成り立たない」と国に避難解除の早期拡大を切望する。
 自宅のそばには汚染土を保管する中間貯蔵施設が広がる。最終処分地の方向性は定まらず「政治家は県外に移すと約束したが、期待できない。(約束の)30年後に町の何人が生きているか」と諦め顔で語る。
 参院選の論戦に「与党も野党も年金の話ばかり」とこぼす。被災地に対する各候補者の姿勢を見極め、投票先を決めようと思う。
 「なんぼ口で言ったって復興は進まない。一番は人の痛みをわが身に感じて動いてくれる政治家だ」


関連ページ: 福島 社会 19参院選

2019年07月10日水曜日


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