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<東京五輪>体操界に新星 仙台大の南、全日本種目別の床運動で初優勝

東京五輪出場を目指し、練習に打ち込む南

 仙台大2年の南一輝が、6月に群馬県であった体操の全日本種目別選手権の床運動で初優勝を飾った。2020年東京五輪出場を狙う19歳は「やっとスタートラインに立てた。1種目でも輝ける、こういう生き方もあると示したい」と気合を入れる。
 種目別選手権は2016年リオデジャネイロ五輪4位の白井健三(日体大大学院)らを抑え、15.033点で頂点に立った。自己最高得点にも「もう少し上げられた」と満足しない。指導する鈴木良太監督は「この得点をベースにすれば世界で戦える」と背中を押す。
 リオ五輪後、技の難度より、出来栄えを重視する採点方法が追い風になった。163センチ、59キロの体を目いっぱい使い、演技の細部まで注意を払う。「無駄な動きをしない」を身上に、高い完成度で演技をこなして、高得点を引き出した。
 山口・下関国際高3年で出場した南東北インターハイの床運動で初めて日本一になった。今年は国内の主要3大会の床運動で全て優勝。11月には東京五輪予選となる種目別のワールドカップ(W杯)シリーズに出場する。
 W杯シリーズで種目別のトップに立つと五輪出場権を得られるが、1カ国・地域から1人だけという縛りがあるため、あん馬の元世界王者、亀山耕平(徳洲会、仙台大出)ら他種目の選手がライバルとなる。
 高校時代はほぼ無名で、これまで国際大会の経験もない。「不安も楽しみもある。ただ、運を引き寄せる力がなぜか自分にはあると思う」。スペシャリストの道を歩む大学生はシンデレラボーイになる可能性を秘めている。(剣持雄治)


2019年07月11日木曜日


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