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<ベガルタ>左サイド 永戸君臨、攻守でチーム支える

得意の左足でボールをコントロールする永戸=11日、仙台市の紫山サッカー場

 J1仙台のDF永戸が左足の精度を高めている。第18節を終え、出場14試合でクロスやCKで5ゴールのアシストを左足で決めた。アタッカーに合わせやすいボール放つ秘訣(ひけつ)は「点ではなく線で」というキックの感覚。守備力も着実に増しており、攻守でチームを支えている。
 ここまで決めたアシストはCKで3本とクロスで2本。象徴的なのは、ゴールから遠ざかる回転をかける「アウトスイング」の左CKだ。「直線的に狙うと(相手に)引っ掛ける。(ゴール)ラインに沿って曲げていく感じ」。蹴る瞬間の感触という「点」ではなく、頭の中で軌道を描く「線」の意識を重視するように心掛けている。
 第17節の札幌戦で先制点を演出した左CKはイメージが形になった。美しくカーブしたボールはゴール前のDFシマオマテの頭にぴたりと合った。中央で相手と競り合ったDF蜂須賀は「『ここに来たらチャンスだ』と思ったところに飛んでくる」と舌を巻いた。
 開幕当初は3バックの左で結果を残せず一時は定位置を失ったが、今は4バックの不動の左サイドバックだ。セットプレーのキッカーも毎試合担うようになり、「狙うポイントに選手が入ってくれるようになった」と受け手との連係もますます高まっている。
 守備では対人で強さを発揮。相対する選手を粘り強くマークし、簡単にクロスを上げさせなくなった。渡辺監督も「最初は左足のキックがフォーカスされていたが、対人の能力の高さが日増しに見えてきた」と高く評価する。
 それでも、24歳のレフティーは現状に満足することはない。「アシストは前半戦でもう少し取れた」と厳しく振り返りながらも「目標の2桁を越えたい」ときっぱり。チームの上位進出へ、左足にさらなる磨きをかける。(斎藤雄一)


2019年07月12日金曜日


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