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<仙台母子心中>「欠席数、重大事態当たらず」 仙台市教委が議会説明 訂正の遅れは陳謝

 仙台市泉区で2018年11月、寺岡小2年の女子児童(8)へのいじめを苦に母親が女子児童と無理心中したとみられる事件で、市議会いじめ問題等調査特別委員会は12日、理事会を開き、学校が女子児童の欠席日数を最近になって訂正した経緯や理由をただした。
 市教委は、学校が欠席日数の誤りに気付いたのは、事件直後の18年12月3〜7日だったと説明。通信簿の訂正が半年以上も遅れた不備を陳謝したが、「欠席日数は28日。重大事態には当たらない」と繰り返した。
 市教委によると、18年7月5、6日の両日を訂正した。朝に欠席の連絡があったが、5日は午後4時ごろ、6日は午後3時ごろ母子で校長室に登校。担任がプリントなどで指導し、30分程度で下校したという。
 学校は「出席」と判断したが、担任が出欠データの変更を忘れた。10月5日、1学期の欠席日数を「14」と誤ったまま女子児童に通信簿を渡した。
 事件の発生後、学校は出欠状況を精査し、欠席日数は「12」だったと誤りを把握。出欠データを修正したが、今度は通信簿に反映させる更新処理を怠った。
 今年6月20日、市教委が遺族に通信簿を返却しようとしたところ、2学期の出欠欄が空白だったため遺族が記入するよう要請。学校は記入後、年間の欠席日数が計30日でデータの計28日と合わないことに気付き、更新処理忘れが判明した。
 「欠席30日」はいじめ防止対策推進法の重大事態として、市教委や学校が調査を始める基準日数。遺族は母親が生前に残した記録から「欠席は少なくとも31日あった」と主張している。
 理事会で、議員は「30日にしないための組織的な隠蔽(いんぺい)か」と追及したが、市教委は否定。「重大事態と捉えるべきではないか」との意見も出たが、「一定期間の連続した欠席ではなく、基準には当てはまらないと判断した」と説明した。
 傍聴した遺族は「(市教委の説明に)納得できない。欠席はもっと多いはず」と不信感を募らせた。


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2019年07月13日土曜日


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