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仙台市の小中学校 来年度、給食費40〜50円値上げ 栄養不足解消のため、強化食品も使用

 仙台市学校給食運営審議会は12日、市立小中学校の給食費を2020年度、小学校は1食につき40円、中学校は同じく50円引き上げる方針を決めた。今年10月に消費税率が10%となった後、増税による影響額をさらに上乗せし、最終的な給食費を答申する。値上げ幅は1989年の政令市移行以来、過去最大規模となる。
 主要栄養素のほとんどで摂取基準を満たしていなかった問題を踏まえ、「栄養不足」解消のため、初めて栄養強化食品の使用を認める。給食費の値上げによる食材予算の増加と栄養強化食品で、主要栄養素の充足率100%を目指す。
 市教委が給食審に示した引き上げ額と栄養充足率の試算結果は表の通り。小学校は実質35円、中学校は実質45円引き上げ、栄養強化食品を使用すると、充足率が低かった鉄や食物繊維を含め、主要栄養素の全てが摂取基準を満たす。
 給食審は、将来の食材価格上昇に対応できる余地を残し、地元食材の活用や旬の果物の提供など工夫した献立も可能にするため、実質の引き上げ額に小中学校とも5円ずつ上乗せした。
 市立小中学校の給食費改定は13年4月以来、7年ぶりとなる。現行は小学校245円、中学校290円。旧宮城、秋保両町の一部は炊飯方式の違いで給食費が低かったが、今回の値上げで金額を統一する。対象の小学校は6円、中学校は5円がさらに加算される。
 栄養強化食品の使用は、鉄分入りのヨーグルトや食物繊維を含むゼリー、カルシウムと鉄分を加えたハンバーグなどを月に数回、提供することを想定する。給食審では、委員から「安易に使わないでほしい」「食べ残しが増えたら意味がない」などの懸念も出た。
 岩崎薫会長は「栄養強化食品の安全性や品質を保護者に周知し、理解を得ることが必要だ」と指摘した。


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2019年07月13日土曜日


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