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<昇任試験問題集執筆>宮城県警警視正が現金で手渡し 6年間で750万円受領 

 警察官の昇任試験対策問題集を執筆し許可なく報酬を得たなどとして、宮城県警の斉木弘悦警視正(56)=東北管区警察学校に出向中=が戒告の懲戒処分となったことを巡り、東北管区警察局は12日、警視正が県警時代を含め少なくとも6年間で現金計約750万円を出版社から受け取っていたことを明らかにした。

 同局によると、国家公務員となる警視正に昇任した2018年3月以降、警察庁長官から兼業の許可を得ずに問題集の原稿を執筆。出版社から対価として3回計約120万円の現金を受け取りながら、報告を怠った。不開示情報を含む内部文書を出版関係者に渡していたことも判明した。
 同局の調査によると、警視正は県警の警視だった10年6月ごろ、出版社の知人に頼まれ原稿の執筆を始めた。現金の授受が確認されたのは12年10月〜18年11月で、出版社の担当者から手渡しで受け取っていた。
 現金を受け取る際、担当者と会食することが多く、飲食代について警視正は「割り勘にしていた」と話したという。報酬として得た現金は服の購入や飲食費に充てていたとみられる。
 河北新報や西日本新聞などが問題を報道する今年1月まで、受領した報酬約750万円の税務申告をしていなかった。警視正は「出版社から報酬は税引き済みと言われていた。確定申告をする意識がなかった」と説明。既に修正申告したという。
 警視正に対する処分について、県警幹部の多くは「当然の結果」と冷静に受け止めた。現役幹部の一人は「100万円単位のお金をもらうこと自体が異常」と指摘。別の幹部は「県民からの信頼を失うのが怖い。さらに襟を正さなければならない」と語った。
 県警は同日、服務規律や各種規定の順守を再徹底するよう、警務部長名の通達を出した。


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2019年07月13日土曜日


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