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<ボクシング>藤岡奈穂子が2度目の防衛 判定三者三様で引き分け WBA女子フライ級

7回、天海(左)を攻める藤岡

 世界ボクシング協会(WBA)女子フライ級タイトルマッチ10回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われ、王者の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則、大崎市出身)が、挑戦者で世界ボクシング機構(WBO)女子ライトフライ級王者の天海ツナミ(山木)と三者三様の判定で引き分け、2度目の防衛を果たした。
 2017年12月に男女を通じ日本選手初の世界5階級制覇を達成した43歳の藤岡は序盤、相手のスピードに翻弄(ほんろう)されたが、中盤以降、ボディー攻撃を中心にリズムをつかんだ。藤岡は21戦18勝(7KO)1分け2敗、34歳の天海は26戦16勝(11KO)1分け9敗となった。

◎内容振るわず戸惑いの表情

 藤岡にとってほろ苦い防衛だった。内容が振るわず、試合後は開口一番で「すみません」。引き分けという結果に自分を許せないようだった。
 前半は天海ペース。距離を取られて前に出るしかなかったが「パンチをもらいにいくようなもの」。警戒し過ぎて思い切って踏み込めない。空振りが多く、当たっても天海の上体の柔らかさに吸収された。「打ち合いにならず焦ってしまった」。7回までの合計ポイントは、ジャッジ全員が天海に軍配を上げていた。
 意地を見せたのは終盤だ。「モーションが見えてきた」という天海のパンチに合わせて手数を増やし、右ボディーを打ち込んで脚を止めた。「心が折れそうだったが諦めずに闘えた」。ラッシュで会場を沸かせ、形勢を押し戻した。
 日本女子ボクシング史上最高のカードと言われた一戦。辛くもベルトは守ったが、5階級王者の信条は面白いボクシングを見せること。「自分に納得できない」。反省の言葉ばかりが口を突いた。
 勝てば念願の米国挑戦、負ければ引退のつもりだった。「ドローは考えていなかった。今後のことはちょっと分からない」。想定外の結果に戸惑っている様子だった。(佐藤夏樹)


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2019年07月13日土曜日


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