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バド男子単・世界1位の桃田、鍛錬に余念なし 研究され苦戦もフィジカルで打開へ

代表合宿で上り坂をダッシュする桃田(右)=4日、富山県高岡市

 バドミントンの男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(24)=NTT東日本、福島・富岡高出=が、さらなるレベルアップに余念がない。相手に研究され、苦戦を強いられる場面も出てきた。打開策の一つに、フィジカルの強化を掲げている。
 5月に中国であった男女混合の団体戦で争う国・地域別対抗戦、スディルマン杯。中国との決勝で世界2位の石宇奇に、癖を完全に見抜かれていた。
 左利きの桃田がバック前の球を、石宇奇のフォア奥へロブを上げる。しかし、次の瞬間には既に落下点に入られる。体勢が整ったウイニングショットは、守備にたけた桃田にもさばき切れず、1−2で敗れた。
 右利きの相手選手のフォア奥は「自分の打ちやすいコースであり、(マークを)張られている」と認める。打点が下がると相手の動きに余裕が生まれる。「少しでも高い位置で打てれば、簡単に体を(フォア奥に)持っていけないと思う」。必要なのは、球に追い付くスピードと、それを持続する体力だ。
 4日、富山県高岡市であった日本代表合宿。二上山で坂道トレーニングを敢行した。2.9キロの急斜面でランニングをした後、上り坂でダッシュを繰り返す。音を上げ、道に倒れ込む選手たち。普段は夜景がきれいなデートスポットが地獄と化す中、桃田は充実した表情を見せていた。
 「完走はできる。いかに自分を追い込めるか」。以前はスタッフの目を盗んで、力を抜くこともあったというフィジカルトレーニング。今は「世界ランキングが上がって注目を感じている。覚悟を決めてやるしかない」と言う。
 優勝候補筆頭の2020年東京五輪は「まだ意識していない」。既に始まっている代表選考レースにも、一喜一憂する立場ではない。五輪まで、自分のバドミントンを追究することに集中すればいい。(佐藤夏樹)


2019年07月13日土曜日


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