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<仙台市議選>立候補予定者 8月決戦へ三者三様

参院選候補者の街頭演説でマイクを握る市議選立候補予定者(中央)=7日、仙台市青葉区

◎立候補者と連動/裏方に徹し応援/一線を画し活動

 約1カ月後に迫った仙台市議選(8月16日告示、25日投開票)の立候補予定者たちが、参院選(7月21日投開票)でもしのぎを削っている。公選法で参院選中は紛らわしい政治活動が制限され、思い通りの前哨戦は封印せざるを得ない。市議選予定者は参院選候補との連動作戦に出たり、制限されない活動で地道に浸透を図ったり、あの手この手で「8月決戦」の準備に余念がない。

▼大物弁士に並ぶ
 1議席の争奪戦が熱を帯びる参院選宮城選挙区。菅義偉官房長官が自民党現職の愛知治郎氏(50)の応援に入った11日夕、市中心部の街頭で党市議たちが代わる代わるマイクを握った。
 「クーラーの教室への取り付けは、市議会自民会派が安倍晋三首相に直談判してご理解をいただいた」
 長期政権の実力者を一目見ようと待ち構える大勢の聴衆を前に、ベテランは市立小中学校へのエアコン設置を実現したと、実績のアピールを忘れなかった。
 自民党は連日、大物弁士を仙台に送り込む。7日は知名度の高い三原じゅん子参院議員が入り、菅氏と同じ場所で支持を訴えた。
 隣に並んだのは、市議選で同じ選挙区に立つ党の現職と新人。一致して比例候補への支援を求めたが、新人は「公の場で不特定多数に売り込めるチャンス」と露出効果に期待する。

▼人手不足も影響
 愛知氏と競る立憲民主党新人の石垣のり子氏(44)を支える立民、国民民主、共産、社民4党の市議選予定者も参院選との連動は強く意識する。だが、「お家の事情」で思うように動けない予定者も少なくない。
 石垣氏が7日、中心商店街で行った街頭演説。市議選に立つ立民新人は応援演説に加わらず、近くで党ののぼり旗を手に支援を呼び掛け、運動員に徹した。
 自身の事務所開きは6月中旬に済ませたが、今は開店休業状態。参院選中は石垣氏の裏方に回り、つじ立ちもミニ集会も開かない。新人は「選挙に関われば、党に対する有権者の反応が確認できる」と割り切る。
 「旧民進党が立民と国民に分裂した影響が大きい」と立民現職は内情を明かす。「選挙を支える人手が足りない。自分の選挙は二の次にせざるを得ない」

▼つじ立ちを中断
 市議選を無所属で戦う候補予定者は、参院選とは一線を画した活動を展開する。ある新人は公選法抵触を警戒し、日課のつじ立ちをいったん中断。屋内で有権者と語り合い、地道に浸透を図る作戦に転じた。
 参院選公示翌日の5日は子育て中の母親10人と懇談会を開いた。「仙台は子どもが多い割に大きな遊び場が少ない」などの意見に耳を傾け、公約の一丁目一番地とする子育てや教育への考え方を熱心に説いた。
 参院選宮城選挙区には、政治団体NHKから国民を守る党の新人三宅紀昭氏(57)も立候補している。


2019年07月14日日曜日


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