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<参院選岩手>私情捨て自民候補が応援 知事選立候補表明の及川氏 野党は警戒、冷淡な声も

街頭演説で握手を交わす及川氏(左)と平野氏=8日、盛岡市

 この夏、2カ月連続で行われる岩手の全県選挙で、因縁の2人がタッグを組む。参院選(21日投開票)の自民党現職平野達男候補(65)と、知事選(8月22日告示、9月8日投票)に自民が擁立した及川敦元県議(51)だ。果たして2人は過去の恩讐(おんしゅう)を乗り越えられるのか。
 「4年前の平野氏の行動には納得していない。だが私情を乗り越え、公益のために平野氏を応援する」
 8日にあった知事選への立候補表明で及川氏は複雑な心境を吐露。記者会見場から平野氏の街頭演説に駆け付け、険しい表情で握手を交わした。
 2015年の前回知事選で平野氏は、いったんは立候補を表明しながら告示直前に撤回し、参院議員にとどまった。このとき、平野氏の議員辞職に伴う参院補選への立候補を予定していたのが及川氏だった。
 自民のお膳立てで平野氏は及川氏と電話で会談。「4年前のことよりも『岩手県政を何とかしないと』という思いがお互い強い。私が当選すれば、知事選は徹底的に応援する」と融和を強調する。
 知事選の告示まで2カ月を切ったタイミングで候補擁立にこぎ着け、2回続けて知事選不戦敗の不名誉を回避できそうな自民。千葉伝県連会長は「及川氏の参戦は参院選でもプラスに働く」と確信する。
 自民の動きを、参院選に無所属新人横沢高徳候補(47)、知事選に現職達増拓也氏(55)を立てる野党陣営は、どうみているのか。
 選対幹部は「いいところに目を付けた。及川氏が地盤とする大票田盛岡での集票に影響が出る」と警戒。国民民主党の県議は「まるでしっちゃかめっちゃか。こちらは達増知事と既に連動しており、やることをやるだけだ」と冷ややかに受け流す。
 参院選、知事選とも中立を貫く無所属県議は「確かに選挙戦では『昨日の敵は今日の友』が常識だが…。プラスとマイナスのどちらの効果が大きいか、正直分からない」と語った。


2019年07月14日日曜日


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