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<参院選>菅氏、異例の秋田行脚 「古里で負けられぬ」丸1日張り付く

秋田入りして有権者らと握手を交わす菅官房長官=14日、湯沢市

 21日投開票の参院選の秋田選挙区(改選数1)で自民党現職候補を応援するため、湯沢市出身の菅義偉官房長官が14日、公示後初めて秋田入りし県内4市を駆け巡った。首相の「懐刀」の官房長官が一選挙区に丸1日張り付くのは異例だ。

 前日の13日には安倍晋三首相も県内で遊説した。自民陣営は「『絶対に負けるな』ということだ」と党本部の強い意志を感じ取る。野党統一候補の陣営は「候補者本人でなく、政府与党と戦っているようだ」と警戒を強める。
 菅氏の遊説は湯沢市から始まった。「秋田は大接戦。私にとっても古里で負けるわけにいかない」と自民現職の中泉松司候補への支持を呼び掛けた。
 史上最長となる官房長官の在職日数や総務相だった2007年に打ち出したふるさと納税に触れながら安倍政権の実績を強調した。
 最前列で聞いた湯沢市の無職男性(70)は菅氏と小中学校の同級生。「国政選挙の期間中に湯沢に来たのは初めてかもしれない」と過熱する攻防を実感していた。
 16年の前回参院選は東北で唯一、秋田で自民候補が野党統一候補を破った。今回は地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡る問題に反発が広がり、戦況は混沌(こんとん)としている。
 ある自民県議は「秋田は保守の牙城。菅さんの地元で黒星が付けば面目が立たない。勝敗は地上イージス配備にも影響してしまう」と言う。
 野党統一候補で無所属新人の寺田静候補は14日午後、JR秋田駅前で「大きな力に押しつぶされそうになるが、秋田の問題は都市部から来た人が分かることではない」と訴えた。
 中央から応援弁士を呼ばない戦略を貫く。陣営は「相手は力業で来るが、こちらは大きな組織はないので力で対抗できない。地域を回って素直に訴えていくしかない」と強調した。


2019年07月15日月曜日


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