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<東京五輪>ソフトボール日本戦まで1年 夢舞台へ福島・あづま球場準備着々

改修工事が進むあづま球場=福島市

 2020年東京五輪・パラリンピックは、最初の競技となるソフトボールの日本戦(来年7月22日)まで間もなく1年を切る。会場のあづま球場(福島市)は今年9月までに改修工事のほとんどが完了し、地元では開催に向けた準備が着々と進む。一方、市中心部から離れた会場への観客輸送、警備態勢はなお検討作業が続く。(福島総局・近藤遼裕)

<会場>
 あづま球場では来年7月24日の開会式に先立ち、22、23日にソフトボールが3試合ずつ計6試合ある。開会式を挟んで29日には野球の開幕戦が1試合行われる。
 県営の同球場は県が昨年11月に改修工事に着手。外野席を新設し、グラウンドを人工芝に張り替え、ロッカールームを拡張する。
 競技のための改修に加え球場施設全体のバリアフリーも強化する。車いす利用者の観戦スペースを14席から30席に広げ、エレベーターも設置。エレベーターから観戦スペースまで直線的に移動できるようにする。
 海外からの観客や幅広い年齢層の来場に備え、トイレも個室を全て洋式に一新した。県まちづくり推進課は「東京五輪を機に球場の利用者が増える可能性がある。多くの人が使いやすい環境を整えた」と話す。

<輸送> 
 JR福島駅の西約10キロに位置する球場には、大会組織委員会が指定する車両しか入場できない。選手・スタッフの専用バス、観客のシャトルバスそれぞれの輸送ルートを設定する。
 試合がある3日間は球場周辺で交通規制を敷き、自家用車の利用を制限。観客のシャトルバス乗り場は福島駅西口のほか、市内外の県内数カ所に設ける。
 大会当日にシャトルバスが交通事故に遭遇する事態などを想定し、代替バスの手配や別ルートへの案内を担う「輸送センター」も設置。組織委や県、県警、交通事業者らで構成し、交通情報を一元的に集約する。
 県五輪・パラリンピック推進室の佐藤隆広室長は「周辺の地元住民や宅配業者への影響を考慮し、交通規制の範囲がどうあるべきか模索したい。早い段階からの周知も必要だ」と語る。

<警備> 
 今年6月1、2日、市中心部に計30万8000人が訪れた「東北絆まつり」で県警は延べ約1600人の警察官を動員。東京五輪の「前哨戦」と位置付け、大型バスを配備して車道をふさぐなど不特定多数を狙ったテロ対策も実施した。
 県は、ソフトボール・野球の試合開催に伴う来訪者数は絆まつりを下回ると見込む。ただ選手や海外の要人の来県を踏まえ、県警警備課は「求められるセキュリティーのレベルは祭りと比較にならない」と話す。
 今後、県や県警は組織委と連携を図り、来年3月26〜28日に県内25市町村で実施される聖火リレーの走行予定コースの道幅や建物の位置の確認と合わせて、当日の動員数や防犯カメラ設置台数を決める。


2019年07月15日月曜日


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