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命の深淵、賢治で表現 釜石でオペラ「四次元の賢治 完結編」上演

宮沢賢治の世界観で生と死を表現したオペラ

 宮沢賢治の世界観で命の深淵(しんえん)を描いたオペラ「四次元の賢治 完結編」が13日、岩手県釜石市の釜石市民ホールで上演された。脚本は思想家の中沢新一さん、音楽は音楽プロデューサーの小林武史さん(山形県新庄市出身)が手掛けた。
 物語は石巻市の北上川や花巻市の賢治の実家、宇宙を舞台に、賢治と妹のトシ、川ガニの兄弟らが生と死、時を超えて魂を重ねる。
 「永訣(えいけつ)の朝」「やまなし」「双子の星」などの賢治作品と音楽、映像が融合し、独特の空間を創出した。東日本大震災の犠牲者、遺族の悲しみや願いが二重写しになる場面もあった。
 小林さんは「賢治に代表される東北人の心のありようを世に響かせたい。震災の風化が懸念される中、化学反応を起こしたい」と語った。出演は俳優の満島真之介さんら。お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん、ミスターチルドレンの桜井和寿さんらが声や歌で出演した。
 「四次元の賢治」は2017年8月、宮城県石巻市などで開催した「リボーンアート・フェスティバル」で第1幕を上演した。今回は第2、3幕を加えた完全版。宮城公演は9月22、23日、塩釜市杉村惇美術館で行う。


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2019年07月15日月曜日


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