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<東日本大震災>大川小の教訓後世に 長女失った平塚さん講演

大川小事故の教訓について語る平塚さん(右)

 東日本大震災の津波で石巻市大川小6年だった長女小晴さん=当時(12)=を失った名取市みどり台中校長の平塚真一郎さん(53)が16日、同市ゆりが丘の尚絅学院大で「被災地から未来を考える〜大川小事故に向き合う〜」と題して講演した。学生や地域住民ら約130人を前に、平塚さんは「災害を『自分事』として捉えてほしい」と訴えた。
 大川小では全校児童108人中70人が死亡、4人が行方不明、教職員10人が犠牲となった。平塚さんは、バイアスを含んだ経験則が働いてしまったことや、精神的に追い詰められたことが判断を誤った原因ではないかと分析し、「救える命だった」と話した。
 大川小の教訓として「事故は偶然が重なったときに起きる。そのとき、いかに感情ではなく、分析的な思考で命を守る行動を取れるかが大事だ」と語った。
 平塚さんは小晴さんの写真を紹介しながら「平穏が突然壊れた喪失感は計り知れない。ただ、娘のおかげで今日のような機会がある。風化させないということは教訓を後世に生かすこと。意識を変えて実践してほしい」と訴えた。


2019年07月17日水曜日


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