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<福島第1原発事故>避難解除の飯舘村で酪農再開 復興へ一歩、乳牛将来は200頭へ

震災後初めて乳牛が戻った牛舎

 東京電力福島第1原発事故に伴う全村避難が2年前に解除された福島県飯舘村で16日、東日本大震災後初めて酪農業が再開された。被災した酪農家らによる株式会社が村振興公社の牛舎を活用し、復興へ一歩踏み出した。

 村内では震災前、公社が村のブランド牛「いいたて牛」約320頭を肥育。酪農家12戸が乳牛約240頭を飼っていたが、避難指示で全て手放さざるを得なくなった。
 酪農を再開したフェリスラテ(福島市)は2014年、現在も避難指示が続く飯舘村長泥地区で酪農業を営んでいた社長の田中一正さん(48)ら、村内外の被災酪農家5人が設立した。
 同社はこれまで、福島市土船の「復興牧場」で乳牛570頭を飼育。子牛を北海道の牧場に預けて育成してきたが、村で育てることでコストを抑えることができる。堆肥を農地に還元するといった耕畜連携も可能で、村内農業の復興の一助になると期待される。
 16日は生後約8カ月の乳牛約20頭を牛舎に運搬。将来的には200頭まで増やすほか、和牛の繁殖にも取り組みたい考えだ。田中さんは「帰村した人の受け皿となれるよう、若者や女性でも作業しやすい牧場としたい」と話した。


2019年07月17日水曜日


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