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<再生エネ>余剰電力を有効活用 青森と仙台の企業 共同開発

風力発電施設に設置されたジェムコス=青森県深浦町(アウラグリーンエナジー提供)

 再生可能エネルギーの発電事業を手掛けるアウラグリーンエナジー(青森市)は電気制御機器設計・製作のシステム・アイ(仙台市)、再生エネ開発の多摩川ホールディングス(東京)と共同で、風力発電などで余った電力を蓄電し、有効活用できるシステム「GEMCOS(ジェムコス)」を開発し、実証実験に成功したと発表した。

 風力や太陽光などの再生エネでは、電力会社が買い取る売電容量を超える余剰電力は熱に変換して廃棄している。新たに開発したシステムは余剰電力を直流に変えてバッテリーに蓄電。安定した電力を低コストで利用できる。近くの複数の発電設備をつないで運用することも可能だという。
 実証実験は8〜9日、青森県深浦町の多摩川ホールディングス所有の風力発電施設で実施した。余剰電力をためたバッテリーから取り出した電力で、暗号資産(仮想通貨)を獲得する「マイニング(採掘)」のサーバーが安定して動作することを確認した。
 開発を監修した東北大マイクロシステム融合研究開発センターの古屋泰文特任教授は「東北から北海道の日本海側は風力発電の適地。ジェムコスは電力コストが高いマイニングのほか、魚の養殖や植物工場、災害時の通信インフラの維持などにも応用できる」と利点を説明する。
 アウラグリーンエナジーの川越幸夫社長は「将来は国内やアジアでシステムを展開していきたい」と話す。


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2019年07月17日水曜日


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