宮城のニュース

仙台・南蒲生浄化センター 震災復旧工事が完了

 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた仙台市南蒲生浄化センター(宮城野区)の災害復旧事業が全て完了したことが17日、分かった。最後まで残った敷地内の整備工事が6月に終わり、震災後に稼働した下水処理施設の沈下対策工事も今月16日に終了した。
 浄化センターは、1日約30万トンの下水が流れ込む全国最大規模の施設。仙台市内で排出される下水の約7割を処理している。
 震災時は10メートルの津波に襲われ、電源を喪失し、処理機能がほぼ停止した。下水を海へ緊急放流するゲートは直撃を受けたため、職員は何年も使用していない旧ゲートを手動で開放し、下水があふれるのを防いだ。
 復旧当初は下水をいったん沈殿させ、消毒を施すような応急対応を余儀なくされた。敷地全体を7メートルかさ上げし、2012年9月に新たな下水処理施設の建設に着手。16年4月に全面稼働し、1日最大約43万立方メートルの処理が可能になった。
 一連の災害復旧の総事業費は約646億7000万円に上った。
 処理施設の沈下は、工事中だった14年3月に初めて確認された。汚水処理に影響はなかったが、沈殿池などが最大20センチ沈んだ。17年2月以降、配管のずれに対応できるよう伸縮する継ぎ手を設置するなどの補修工事を進めてきた。今後も定期的に沈下量を調べる。


2019年07月18日木曜日


先頭に戻る