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<メガホン>崩れぬ伝統

 大河原商野球部は今春、一つの伝統を改めた。
 佐久間主将は4月、入学してくる1年生に繰り返し訴えた。「髪形は気にしなくていい。とにかく一緒に野球をやろう」
 昨秋発足の新チームは4人しかいなかった。大河原商単独で夏に臨むには1年生を入部させなければならない。背に腹は替えられぬ。勧誘の決め手が「脱丸刈り」だった。保護者とも相談し、ルールを見直した。
 15日にあった2回戦。大河原商には7人の新顔が加わっていた。うち3人は髪が長い。五回コールドで敗退したが、単独チームとして戦えたことにみんな満足している。
 ヘアスタイルが少しだけ変わった一方、プレーは伝統をしっかり受け継いでいる。練習から守備位置確認の声出しを徹底。試合は鋭い打球を浴びながらも無失策で終え、畠山監督は「先輩たちが守ってきた崩れない野球を表現してくれた」と目を細めた。
 時代と共に改めていい習わしはあるが、いつまでも守り抜くべきスタイルもある。元号が変わって最初の夏、大河原商ナインが教えてくれた。(斎藤雄一)


2019年07月18日木曜日


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