秋田のニュース

<参院選秋田>個人VS組織 戦い対照的

街頭演説先で聴衆に握手を求める寺田候補(左)=6日、大仙市
秋田入りした安倍首相(左)と両手を高く掲げて支持を呼び掛ける中泉候補=13日、秋田市

 21日の投開票日が迫る参院選秋田選挙区(改選数1)で、与党から議席奪還を目指す野党統一候補の無所属新人寺田静候補と再選を期す自民党現職中泉松司候補の両陣営が、対照的な戦術でしのぎを削っている。寺田氏陣営が政党色を消した草の根選挙に徹すれば、組織戦を展開する中泉氏陣営は党の大物を次々と投入。どちらも譲らぬ激しい戦いは、拮抗(きっこう)したまま最終盤に突入した。

 「応援してくれる皆さんのおかげで、ようやく相手の背中が見えてきた」

<数人と向き合う>
 寺田候補は11日、湯沢市のスーパー前でマイクを握り、耳を傾ける聴衆数人と向き合った。山間部まで小まめに回る。住民を見掛ければ選挙カーから駆け寄り、握手して支援を求めた。
 立憲民主、国民民主、共産、社民4党と連合が統一候補として寺田氏を擁立した陣営は、各党本部の応援には頼らない。
 民進党分裂の影響を受けて誕生した党の県連組織の足腰がまだ弱いという内情もあり、強固な支持基盤を持つ与党に組織戦では太刀打ちできないと判断。陣営を構成する各支持層の基礎票を固めつつ、候補者本人の人柄や訴えを前面に出す戦略で、無党派層の取り込みに狙いを絞る。
 秋田駅前で14日に開いた集会も県議や秋田市議ら数人が並んだのみ。連合秋田の黒崎保樹会長は「手作りで戦っている。みんなで助けてほしい」と訴えた。
 2016年の前回参院選で東北で唯一、自民候補が白星を挙げた秋田選挙区。自民は「保守の牙城」と位置付ける。県内選出の衆参議員や県議らも選挙カーに乗り込み、「かつてないほどの総力戦」(県連幹部)を繰り広げる。
 公示日の4日に岸田文雄政調会長と小泉進次郎厚生労働部会長が早速秋田に入り、5日以降も党女性局長の三原じゅん子参院議員ら知名度の高い弁士を相次いで投入し、党を挙げて票の掘り起こしに努める。
 12日に大潟村で演説した甘利明選対委員長は「秋田は自公政権の象徴。この選挙区を落とすことはできない」とげきを飛ばした。

<議席死守へ執念>
 13日の安倍晋三首相に続き14日は湯沢市出身の菅義偉官房長官と、政権中枢の両氏が相次いで秋田に足を運んでてこ入れした。選挙戦最終日の20日にも2人そろって再び秋田入りして支持を訴えるとみられる。議席死守の執念をまざまざと見せつける。
 陣営幹部は「ラストスパートに向け陣営も引き締まる。緊張感が出て良い雰囲気だ」と息巻く。

【秋田選挙区立候補者】(1―3)

中泉 松司40 自現(1)(公推)

寺田  静44 無新 

石岡 隆治45 諸新 


2019年07月18日木曜日


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