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木胎漆器など出土 福島・川俣前田遺跡「技術の高さに驚き」

丸い取っ手が二つ付いた鉢形の木胎漆器

 福島県教委と県文化振興財団は12日、2018年度から調査している同県川俣町の前田遺跡で、丸い取っ手が二つ付いた鉢形の木胎(もくたい)漆器が見つかったと発表した。
 19年度は4月中旬に調査を再開した。木胎漆器は木の器に漆が塗ってあり、口径約40センチ。口径が異なるサイズ違いの木胎漆器の一部も発見された。
 年代は縄文時代の中期後半(約4500年前)と推定され、調査地点からは同時代の模様入り漆塗り土器などが数多く出土。鳥型の装飾品とみられるデザイン性の高い遺物や縄文人が食料としたクルミもあった。
 地下水などによって空気と遮断され、酸化が進まなかったため良好な状態の出土物が多い。財団の担当者は「当時の技術の高さに驚いている。出土物から判明した技術が、考古学上重要な資料となる可能性もある」と話した。
 同遺跡は昨年7月、県教委の委託を受けた財団が8000平方メートルを対象に調査を開始。これまでに大量の縄文土器・石器や国内最古級の火切り臼、平安時代の土師器(はじき)なども出土した。


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2019年07月18日木曜日


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