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岩手公園PFI・懇話会で民意反映? 委員の声は…

 盛岡市が岩手公園(盛岡城跡公園)に商業施設を整備する事業計画「岩手公園PFI」で、「市民説明会を開催して賛否を募る」としていた市は、学識経験者らで構成する懇話会が「市民説明会の場になる」との方針を示した。18人の委員は29万市民の民意を反映しているのか。各委員に聞いた。
 芝生広場整備事業関係者懇話会の顔触れは表の通り。市公園みどり課が人選した。
 委員の一人は、自分が選ばれたことについて「市が適切だと思った人に声掛けした」と納得した様子。
 今後の協議に東大大学院の福島秀哉助教(景観工学)は「開かれた議論になることを期待する。市民に情報を公開して広く意見を求めながら議論したい」と意欲を語った。
 意見を表明したい一般市民は市民委員に応募するしかないが、枠は2人。岩手県立大の倉原宗孝教授(地域環境計画)は「限られた時間で議論する場のため、市民委員が少ない懇話会はあってもいい」との見解を示した。
 事業計画について市は、建築士会や地元商店街への根回しを終えている。
 岩手県建築士会の勝部民男会長は、施設を設計する著名建築家への信頼感を語る。盛岡大通商店街協同組合の吉田莞爾(かんじ)理事長は「地元の人がもうかるなら賛成」と条件付きで賛意を表明した。
 市が選任した委員は、まちづくり関係者が多数を占める。この点について市内部には「地域経済や都市活性化に目を奪われ、盛岡城跡の歴史や文化を保護する視点がおろそかにならないか」と懸念する声もある。
 岩手公園PFIに当たり、市は公民連携でJR紫波中央駅前を開発した岩手県紫波町を参考にしている。ただ、紫波町の場合は大小100回以上の町民説明会を重ね、計画への合意形成に努めた。

[岩手公園PFI]民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で芝生広場約1万1000平方メートルを開発する事業。公募で選ばれた東京の民間事業者がブランドショップなどの入った商業施設を建てる。


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2019年07月19日金曜日


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