山形のニュース

<新潟・山形地震1ヵ月>観光支援、官民で拡大 住宅修繕も始まる

瓦屋根の修繕が始まっている鶴岡市の小岩川集落=18日

 山形県沖を震源とする新潟・山形地震は18日で発生から1カ月となった。震度6弱を観測し、住宅約760戸が一部損壊などの被害を受けた鶴岡市では、市の補助制度を利用した修繕が始まっている。被災した温泉旅館や酒蔵にも官民を挙げた支援が広がりつつある。

 震源に近い同市温海地区で屋根瓦の落下被害が集中した小岩川集落。瓦屋根修繕費の2割(上限40万円)を補助する市の制度を活用した工事が一部で始まった。
 数日後に工事が始まるという女性(74)は「制度の開始直後に申請し、業者も確保できた。もう屋根の心配はしなくていい」と明るい表情で話す。
 市によると、補助制度の申請は3〜17日で計74件。罹災(りさい)証明書は半壊4件、一部損壊447件が既に発行されており、被災者からは「申請したいが見積もりをしてくれる業者がいない」などの焦りの声も漏れる。
 市は地元工事業者の情報を被災者に提供し、制度の利用を増やしたい考えだ。
 市の主要産業の一つ、観光業再生に向けた取り組みも進む。市や観光協会でつくる「DEGAM鶴岡ツーリズムビューロー」は18日、鶴岡の地酒を提供するプランを作った市内の温泉旅館に8〜9月、宿泊者1人当たり1000円を助成すると発表した。
 予約キャンセルの相次いだあつみ温泉を対象に、市は1人3000円を割り引く別のキャンペーンを展開中。国も19日から山形、新潟両県で実施する。山形県内の温泉旅館約50軒は、鶴岡市大山地区で被災した酒蔵4軒の日本酒を買い取り、宿泊客に提供すると表明している。
 山形県のまとめによると、県内の負傷者は7市町で計28人。農林水産被害額は1億9200万円となった。県管理港湾施設では鼠ケ関港(鶴岡市)と酒田港(酒田市)、河川施設は4カ所で被害があった。


関連ページ: 山形 社会

2019年07月19日金曜日


先頭に戻る