宮城のニュース

<参院選>仙台市選管「背水の陣」 汚名返上、今度こそ 過去5年全選挙でミス

自動交付機の使い方を学んだ市選管の研修会

 仙台市選管が21日投開票の参院選に「背水の陣」で臨んでいる。白票の水増しが発覚した2014年衆院選以降、市内で実施された全選挙でミスや不手際が発生し、投開票を「完璧」に終えたことが一度もない。今回は全投票所に投票用紙の自動交付機を導入し、投票事務の誤りを防止するという。今度こそ、過去の反省は生かされるのか。担当者は「もうミスは許されない」と危機感を募らせる。
 10日、太白区役所で市選管の研修会があった。参院選投票日に投票事務を担う市職員が集まり、自動交付機の使い方を学んだ。
 17年の衆院選と宮城県知事選の同日選で、市選管は太白区で開票開始翌日の午前9時、青葉区では同じく午前11時半まで作業がずれ込む大失態を演じた。
 原因は投票所で投票者数を記録する「投票録」の記入を誤り、実際の投票総数と食い違ったことだった。今回、自動交付機の導入で投票者数を正確に記録し、再発防止に努めるという。
 過去5年間、市選管はミスを連発。14年衆院選で青葉区選管の当時の選挙課長と係長が、誤差が出た投票者数と投票総数のつじつまを合わせようと、小選挙区と比例代表で白票を増やすなどした。元課長は最高裁裁判官の国民審査でも票を操作。2人は仙台簡裁から罰金の略式命令を受けた。
 市選管はマニュアルを見直すなど再発防止策を講じたが、続く15年8月の市議選では投票用紙の二重交付などミスが相次ぎ、開票作業も集計の誤りで見込みより約1時間遅れた。同10月の宮城県議選、16年参院選でも投票入場券の数え間違いや期日前投票所での誤交付などが発生。17年市長選は開票作業の集計ミスで終了が約35分遅れた。
 今回の参院選で不手際の連鎖に終止符を打てるかどうか。市選管は過去4年間に選管職員だった約40人に選管との併任を人事発令。今のところ、大きなミスは報告されていないという。
 市選管の工藤雅義事務局長は「できる限りの準備はした。あとは投開票の現場でしっかりやってもらうだけだ。有権者の1票を正確に取り扱う意識を改めて徹底させる」と決意を示す。


2019年07月20日土曜日


先頭に戻る