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<参院選>「学都」仙台は後ろ向き?東北6県都で唯一大学内に期日前投票所設けず

学生が学生に投票を呼び掛ける市選管のキャンペーン。大学に投票所設置を求める声も=17日、仙台市青葉区の宮城学院女子大

 21日投開票の参院選で、仙台市選管は東北の県庁所在市で唯一、大学キャンパスに期日前投票所を設置しなかった。市内に10を超える大学や短大が集まるが、「学生が居住する区が違うので難しい」と政令市の事情を理由に持ち出す。18歳選挙権となり、各選管が若者の投票率アップに躍起となる中、「学都」の後ろ向きな姿勢に批判が高まる。
 「投票よろしくお願いします」。青葉区の宮城学院女子大に17日、学生の声が響いた。市選管が実施した「学生による学生への啓発キャンペーン」だ。
 4年の女子学生は「投票には行く」と話す一方、「投票所を探すのが面倒。大学内で投票ができれば楽なんだけど」と打ち明けた。
 今回の参院選で、青森市は市内の4大学に1日ずつ期日前投票所を設けた。盛岡、秋田、山形、福島の4市も1、2日間ずつ開設。県内では石巻市が石巻専修大に設置している。
 仙台市選管は18歳選挙権となって以降、16年の参院選、17年の市長選、衆院選、知事選といずれも設置を見送っている。ネックは「人員と費用」と説明する。
 政令市は選挙人名簿を区選管が管理する。大学に設ける場合、JR仙台駅前のアエル期日前投票所と同様、居住する区を問わず投票できる仕組みが必要になり、1カ所につき、5区の選管職員を最低1人ずつ立ち会わせなければならない。
 二重投票の防止も必要で、学生が投票した情報を瞬時に区選管データに反映させるには、投票所と区選管の専用回線を開設しなければならず、「膨大な費用がかかってしまう」という。
 青森中央学院大の佐藤淳准教授(行政学)は他都市の例を踏まえ「(専用回線がなくても)携帯電話で連絡すれば二重投票を防げるはず」と仙台市選管の主張を疑問視。「仙台は学生の数が桁違いに多い。若者の投票率が低下しており、できることは何でも取り組む姿勢が必要」と指摘する。


2019年07月20日土曜日


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