宮城のニュース

大崎・廃棄物の試験焼却差し止め却下 住民憤り「強く抗議」

 宮城県大崎市岩出山で実施している放射性物質で汚染された農林業系廃棄物の試験焼却を巡る即時抗告審で、焼却を認めた仙台高裁の決定を受け、住民側は19日、「強く抗議する」などと憤った。行政側は「一層の安全性に配慮する」との反応を示した。
 住民側は仙台市内で記者会見。青木正芳弁護団長は「地裁の決定をかばう内容で非常に残念」と述べた。「試験焼却は住民の生命、身体を侵害する高い可能性があるとは言えない」とした高裁の判断には「科学的根拠が明白でない限り我慢しなさい、と言うのか」と批判した。
 試験焼却は22〜26日に予定される第6クールで終わるため、最高裁に特別抗告はしない見込み。行政側に公金支出の差し止めを求める仙台地裁での住民訴訟は継続中だ。
 大崎地域広域行政事務組合管理者の伊藤康志大崎市長は「司法の判断を踏まえ、なお一層の安全性に配慮し、試験焼却を進める」とコメントを出した。
 大崎市内には国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の牧草や稲わら約6000トンが分散して保管されている。焼却対象となる400〜8000ベクレルの廃棄物は約2900トン。残りは400ベクレル未満で、牧草地にすき込みをする予定。


関連ページ: 宮城 社会

2019年07月20日土曜日


先頭に戻る