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<楽天>美馬、快挙あと一歩 八回まで完璧「やっちゃいました」

東北楽天―ソフトバンク 完全試合を逃し、試合終了後に悔しそうな表情を浮かべる東北楽天の美馬(佐藤琢磨撮影)

 「やっちゃいました」。東北楽天の先発美馬は、笑顔の中に悔しさをにじませた。八回まで一人の走者も許さず、1994年の槙原(巨人)以来、25年ぶりの完全試合達成が視野に入った。だが、九回先頭に四球を与えると、直後に安打を許し、球団初の無安打無得点試合もかなわなかった。
 それでも、今季チーム初の完投勝利。石井一久ゼネラルマネジャーは「九回を投げ切ったことがすごい」と手放しでたたえた。
 九回、球場が異様な熱気に包まれた。あと3人。美馬の1球1球にスタンドがくぎ付けになった。「するわけないだろう」と平常心を心掛けてきた美馬も「さすがに意識しないわけにいかなかった」。
 先頭明石へフルカウントからの直球が外れる。「フォアボールだったのが一番痛いですよね」。緊張の糸が切れたように、直後の代打栗原に左前打を喫し、2死三塁から上林(仙台育英高出)に右越え適時三塁打を許した。
 ただ、八回までは文字通り完璧。陰の功労者は22歳捕手堀内だろう。「初回に使ってみて抜けが良かった」と、普段多投しないチェンジアップを軸に投球を組み立てた。美馬は「サインに基本、首を振らない。それだけ信頼しているから」と絶賛する。平石監督も「バッテリーが試合をつくってくれた」と目を細めた。
 チームの連勝は約1カ月ぶりだ。首位ソフトバンクとの3連戦、初戦に勝利した意義も大きい。美馬は選手たちの思いを代弁するように語る。「毎回ここから落ちていくパターンが多い。ここから粘れるように頑張る」。(狭間優作)


2019年07月20日土曜日


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