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仙台で21年に津波シンポ 震災10年 各国の防災底上げ

 世界約30カ国から津波研究者や防災関係者が集まる「第30回国際津波シンポジウム」が2021年7月27〜29日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれる。東日本大震災から10年を経た被災地を舞台に、津波研究や防災対策の現状と課題を共有し、各国の津波防災の底上げを目指す。

 シンポは2年に1度の開催で約200人の参加を見込む。カナダ・モントリオールで今月12〜14日にあった国際測地学・地球物理学連合の会合で正式に決まった。仙台での開催は1981年に国内で初めて開かれて以来、40年ぶり2回目。
 最先端の津波研究や防災対策を誇る日本で巨大な津波被害が出た震災は、世界に衝撃を与えた。シンポでは改良や開発が進む津波の監視・警報システム、被害予測技術など最新の成果を踏まえ、今後解決すべき問題について議論する。
 「伝承」も大きなテーマで、宮城県内の震災遺構を巡る視察も企画する。災害の経験と教訓を後世につなぐ重要性を訴えると同時に、被災地の復興した姿を世界に伝える機会とする。
 仙台では2015年に第3回国連防災世界会議が開かれ、国際的な防災の行動指針「仙台防災枠組」を採択した。シンポは今年11月の「世界防災フォーラム」、来年9月の「世界地震工学会議」に続く防災関係の国際会議となる。
 シンポの誘致に取り組み、実行委員に就く東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は「震災10年の節目の国際会議で、防災の都市『Sendai』を改めて発信する意義は大きい。一般公開のプログラムや高校生が発表する機会を設け、地元との交流を重視した内容にしたい」と話す。


2019年07月21日日曜日


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