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<高校野球宮城>仙台育英が逆転勝ち 東陵に4−2

仙台育英―東陵 7回裏、仙台育英に勝ち越され、マウンドで捕手鈴木(左)と励まし合う東陵の2番手本間

 高校野球宮城大会第7日は20日、仙台市民球場、石巻市民球場、鹿島台中央野球場で3回戦8試合があり、仙台育英、東北、柴田などが4回戦に進んだ。
 仙台育英は七回に3点を奪い、東陵に4−2で逆転勝ち。東北は3投手の継投で、仙台高専名取を3−1で退けた。柴田は富谷との延長戦を7−5で制した。
 21日も3球場で3回戦8試合がある。

 ▽3回戦(仙台市民)
東  陵000002000=2
仙台育英10000030×=4

 【評】仙台育英が逆転で4回戦進出を決めた。1−2の七回2死二塁で入江が中前に落として追い付くと、千葉の左前適時打で勝ち越し。大栄も左前に運んで差を広げた。東陵は2番手本間が好投したが、あと一歩及ばなかった。

◎東陵・2番手本間、ツキ呼ぶ好投報われず

 一回勝負のトーナメントは、ツキを味方にできるかどうかも戦いの要素だ。試合半ばまでは確実に東陵の味方だった。一回途中からスクランブル登板した本間の好投が呼び寄せた。
 登板直後の2死満塁を投ゴロでしのぐと、二回以降も走者を背負いながら踏ん張り続ける。三回1死一、三塁、5番千葉の鋭い打球は二塁手正面で併殺打に。五回も無死一、三塁から3番入江の弾丸ライナーが一塁手のグラブに吸い込まれ、再び併殺で切り抜けた。
 「登板が早かったので、何も考えずに投げられた」。188センチの右腕は無欲だった。体を折り畳んで丁寧に低めを突き、仙台育英打線をかわし続ける。味方打線は六回にワンチャンスを生かして逆転。王者仙台育英を破るにはこれ以上ない筋書きだった。
 逆転された七回は違った。2死二塁で打席は再び入江。外野にふらふらと上がったどん詰まりの当たりは、折からの強風に押し戻され、野手の前にぽとり。「仙台育英が簡単に勝たせてくれるわけがない」。本間も追い付かれるまでは想定内だったが、悔やんだのはその後。千葉、大栄と続けざまに適時打を浴びた。
 「いい当たりが正面を突き、打ち取った打球がぽとりと落ちる。野球の難しさですね」。千葉監督は天を仰ぐ。試合後は風がうそのようにやみ、運ばれてきた雲が東陵の涙雨を降らせていた。
(安住健郎)


2019年07月21日日曜日


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