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<岩手公園PFI>遺構出土なら史跡指定も 盛岡市「現時点で問題なし」

 岩手公園(盛岡城跡公園)に商業施設を整備する盛岡市の事業計画「岩手公園PFI」で、事業用地から遺構が出土した場合、開発が規制される国の史跡に追加指定される可能性があることが20日、分かった。岩手公園PFIを進める市公園みどり課が、過去に追加指定に向けた方針を策定していた。

 岩手公園の史跡指定範囲は地図の通り。史跡には建物や道路の新設が規制されている。芝生広場は史跡指定外で、公園みどり課は開発可能と判断した。
 一方で公園みどり課は2012年3月に「史跡盛岡城保存管理計画」を策定している。芝生広場については「重要な遺構(遺跡)が発見された場合は、保存を前提に、追加指定まで視野に入れた検討・協議を行う」と明記していた。
 保存管理計画が想定するのは、盛岡藩の重臣屋敷の遺構だ。日本城郭史学会盛岡支部の神山仁支部長は「芝生広場は市内に唯一残された武家屋敷跡」と解説。文化財が眠っている可能性があるという。
 別の研究者も「芝生広場部分は一般的な日本の城郭の『三の丸』に該当する重要な区域」と指摘し「発掘すれば何らかの発見があるのではないか」と語る。
 遺構出土の可能性は、岩手公園PFIの民間事業者を選定した審査委員会も認識していたとみられる。委員の一人は「遺跡に干渉しないよう施設の立地を見直す必要があるかもしれない」と懸念を示していた。
 公園みどり課の森勝利課長は「現時点で史跡に指定されていないので、施設を建てても問題はない。民間事業者には文化財出土の可能性を伝えているし、遺跡を傷つけないよう建設することも技術的に可能」と話した。
 盛岡城跡の保存業務を担当する歴史文化課は「遺構が出土した場合、保存管理計画に従って史跡の追加指定に向けた調査を実施する」としている。

[岩手公園PFI]民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で芝生広場約1万1000平方メートルを開発する事業。公募で選ばれた東京の民間事業者がブランドショップなどの入った商業施設を建てる。


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2019年07月21日日曜日


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