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<参院選岩手>横沢さん勝利「これが岩手の力だ」 平野さん落選、「転向」響く

当選を確実にして支持者と喜び合う横沢さん(右)=21日午後11時20分ごろ、盛岡市の事務所

 21日に投開票が行われた参院選で、岩手選挙区は無名の新人が初代復興相を下す逆転劇を演じた。野党統一候補で無所属新人の横沢高徳さん(47)が、4選を目指した自民党現職の平野達男さん(65)に勝利した。
 「これが岩手の力だ」。盛岡市大通の事務所は喜びが爆発。「弱い人の声なき声を国政に届ける」。真っ黒に日焼けした横沢さんが支持者と抱き合った。
 制約の多い車いすで、1日最多で32カ所の街頭演説をこなした。聴衆が一人もいない田んぼの真ん中でもマイクを握り続ける「川上戦術」は小沢一郎衆院議員(岩手3区)仕込み。達増拓也知事や野党4党の幹部が連日、脇を固めた。
 「首相の内政は狂ってる」。最終盤の19日、小沢氏と共に平野さんの地元北上市に乗り込んでの街頭演説には、約500人の聴衆が集まった。「狙い通り。これで追い抜いた」。陣営が勝利を確信した瞬間だった。
 敗れた平野さんは、盛岡市内のホテルで頭を下げ「期待に応えられなかった」。知名度で勝りながら、旧民主党からの「転向」が最後まで尾を引く苦しい戦いを強いられた。
 選挙戦終盤、160席を用意した集会も半数は空席だった。「どうしても違和感を払拭(ふっしょく)できない」と党員。最終日に練り歩いた盛岡市の繁華街では、握手を拒まれる光景も見られた。
 閣僚や党幹部が岩手入りしててこ入れしても歯車は空回り。1995年から9回連続の選挙区敗北に県連幹部は「必ず勝てる候補と思ったが…」とうめいた。


2019年07月22日月曜日


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