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<東京五輪まで1年>宮城、福島 復興発信へ加速

メインスタジアムの新国立競技場。11月末の完成に向け、工事は仕上げの段階に入っている=23日午後

 2020年東京五輪の開幕まで24日で1年となった。日本は史上最多の金メダル30個獲得を目標に掲げ、代表争いは激しさを増している。運営の課題を洗い出すテスト大会も本格化。国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ調整委員長が「復興五輪をテーマに全国で盛り上がり、若者の参加を促す歴史的な大会」と期待する祭典に向け、総仕上げの時期を迎えた。
 日本代表には水泳の飛び込みで4人が決定。さらに競泳で決定が期待され、8月にスポーツクライミング、9月にレスリング、マラソンなどで代表が決まる見通しだ。各競技の世界選手権では苦戦が目立ち、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は「少し苦しい戦いを強いられている。(選手は)己のために全てを懸け、夢を自分の手でつかんでほしい」と語った。
 11月末の完成を目指すメインスタジアム、新国立競技場の工事が9割ほど完了するなど競技会場の整備は着々と進む。一方で暑さや輸送の問題についてコーツ委員長は「政府や大会組織委員会と協力して継続的に取り組む必要がある」と指摘した。
 大会には史上最多の33競技に選手1万人超が参加見込み。開催地は1都1道8県に広がり、東北では宮城県利府町の宮城スタジアムでサッカーの男女計10試合、福島市の福島県営あづま球場でソフトボール・野球の計7試合が行われる。
 宮城スタジアムは改修工事が本格化。20年3月まで天然芝の全面張り替えや高画質の大型スクリーンの設置、トイレの洋式化を進める。あづま球場は外野席新設や人工芝への張り替えなどの工事が9月にほぼ完了する予定だ。
 宮城、福島両県とも観客輸送や警備態勢の検討、準備作業を進める。宮城県の村井嘉浩知事は「大会を成功させるため、引き続き組織委などとしっかり準備を進める」と強調。福島県の内堀雅雄知事は「20年は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年の節目の年。支援への感謝や復興が着実に進んでいる姿を積極的に発信したい」との考えを示す。
 24日には開幕1年前を記念するイベントが都内で開かれ、IOCのバッハ会長が参加。メダルのデザインが発表される。


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2019年07月24日水曜日


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