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<高校野球岩手>大船渡、きょう花巻東と決勝

一関工―大船渡 2安打15奪三振で完封した大船渡の先発佐々木=岩手県営野球場

 第101回全国高校野球選手権大会の出場を懸けた地方大会は24日、各地で行われ、山形大会決勝で鶴岡東が山形中央を11−7で破り、3年ぶり6度目の甲子園出場を決めた。他に甲子園出場を決めたのは山梨学院、日本文理(新潟)。
 岩手大会の準決勝では、高校野球史上最速の163キロを誇る佐々木投手を擁する大船渡が一関工を5−0で下した。佐々木は毎回の15奪三振、2安打完封。最速は157キロだった。25日の決勝で花巻東と戦う。

◎佐々木完封 あと1勝/仲間信じて最速157キロ

 120球を超えた九回に156キロをたたき出してもスタンドから驚く声さえ上がらない。今大会登板した全4戦29イニング連続の51奪三振目でこの試合を締めくくっても、球場には当然のような雰囲気が漂う。
 大船渡の佐々木は160キロを出し、延長十二回を194球で完投勝利した準々決勝から中2日。「8割程度の状態」で迎えたマウンドで堂々たる投球を見せ21年ぶり決勝進出に導いた。
 最大の見せ場は唯一のピンチだった一回。2死二塁、2ストライクからの一球だ。相手の4番をこの試合最速157キロで見逃し三振に仕留めた。160キロを期待する観客からは拍手が起こらなかったが、完璧なボール。ひそかにバッテリーの技術の粋が集まっていた。
 外角いっぱいの157キロの速球。バランスのいいフォームから捕手の及川が構えた所に力強く投げ込んだ。佐々木は試合後「いいボール」と自賛した。
 及川も驚異的な伸びがある速球が際どいコースに来てもミットを動かさず、しっかりストライクにした。「打者が速球に合っていない」(及川)と見た3球勝負も吉と出た。
 「地元の仲間と甲子園に行くことに意味がある」。こう信じて佐々木は大船渡に入学した。その目標まであと1勝。そして相手は進学の誘いを断った強豪・花巻東だ。「ここで負けたら意味がない。1試合目で負けたのと同じ。勝利に導く投球をする」。佐々木は強い決意で勝利をつかみにいく。
(金野正之)


2019年07月25日木曜日


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