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安達太良山11→30 磐梯山50→74 噴火回数 推定より増

 福島県の猪苗代湖の湖底堆積物を分析した結果、安達太良山(1700メートル)と磐梯山(1816メートル)の過去5万年間の噴火回数が、従来の推定のそれぞれ3倍と1.5倍に増えたとする研究成果を、福島大の長橋良〓教授(地質学)らの研究グループが発表した。

 火山の噴火は陸上の地層中の火山灰層を解析することで把握されているが、火山灰は浸食などの影響で地上に残りにくい。このため火山の多くは、噴火頻度が過小評価されている可能性が大きいという。
 福島大は2012年、猪苗代湖の中央付近、水深90メートルの湖底のボーリング調査を実施した。調査で得られた地下28メートルまでの地質を解析し、地層の形や色、含まれる鉱物などから両山の火山泥流がそのまま堆積されていることを確認した。
 安達太良山の噴火回数はこれまで11回とされていたが、湖底の火山泥流の地層枚数から30回と分かった。磐梯山は2万7000年前まで噴火活動が活発で、数年から数十年間隔の時期もあったことが判明。噴火もこれまでの50回のほかに24回起きていた。
 火山研究で湖底を調査するのは全国的に珍しく、研究グループは両山の麓を流れる河川が猪苗代湖に流入することに着目。湖底は風や雨、雪など天候の影響を受けないため地層が詳細に残りやすいという。
 研究グループは今後、猪苗代湖の複数箇所でボーリング調査を実施する。長橋教授は「湖底の地層から噴火頻度を調べるモデルケースをつくることができた。研究成果が地域防災にも役立つといい」と話した。

(注)〓は隆の旧字体


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2019年07月25日木曜日


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