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東北の2信組が純損益で赤字 与信関係費用、利益圧迫 3月期

 東北の信用組合(職域信組などを除く)の2019年3月期決算は、全12信組のうち2信組が純損益で赤字を計上した。地方銀行や信用金庫と同様に、取引先の信用リスクに備える与信関係費用が利益を圧迫した。長引く低金利も利息収入を押し下げ、本業のもうけを示すコア業務純益は3信組で赤字、4信組で減益となった。
 各信組の純損益、コア業務純益、貸出金残高は表の通り。純損益は5信組が減益、増益は3信組で、前期赤字の2信組が黒字転換した。合算は赤字が押し下げ、前期比98.3%減の900万円でかろうじて黒字を保った。
 北郡信組(村山市)は6億円超の赤字。「支援先の業況悪化で貸倒引当金が増加し、有価証券の売却損も計上した」と説明した。赤字幅が拡大した仙北信組(栗原市)も大口不良債権の発生が影響した。
 純利益の最高は秋田県信組(秋田市)の1億7800万円で、相双五城信組(相馬市)の1億7700万円が続いた。与信関係費用は8信組で増え、合算は16.4%増の20億5700万円だった。
 コア業務純益が2期連続で増えたのは3信組。赤字が続く山形中央信組(長井市)は「貸出金利息は増加したが、有価証券の運用収益が厳しい」と話した。
 貸出金残高の合計は1.5%増の7117億円、預金残高は1.2%増の1兆2408億円。経営の健全性を示す自己資本比率は全信組で低下。不良債権比率は11信組で下がった。今期の純損益見通しは減益が4信組、増益や黒字転換も4信組だった。
 今後の取り組みは「業務効率化による生産性向上」(石巻商工信組)「取引先への定例訪問を増やすことによる資金ニーズの掘り起こし」(秋田県信組)「地域振興ファンドなど多様な手段を使った創業支援」(いわき信組)などが挙がった。
 河北新報社が各信組に調査票を送付し、全12信組から得た回答をまとめた。


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2019年07月25日木曜日


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