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<いぎなり仙台>アート見るべ![1]東北の玄関口 華やかに/JR仙台駅(青葉区)

近岡さん作「杜の讃歌」(JR東日本仙台支社提供)
昆野さん作「青葉の風」

 東北の玄関口、JR仙台駅(仙台市青葉区)。利用者でごった返す西口ロータリーで、ひと際目立つ「Vの字」。ブロンズ製で高さ3.5メートル、幅6メートル、重さ5トン。昆野恒(ひさし)さん(1915〜85年)の彫刻「青葉の風」(81年)だ。
 現在の仙台駅と周辺のペデストリアンデッキの完成記念に、仙台市が地元出身の昆野さんに制作を依頼した。
 「微妙にねじれていて風を感じさせる。平和的で見る人を和ませる」。河北美術展顧問の彫刻家亀井陽逸さん(71)=登米市=は出来栄えに感嘆する。
 鑑賞のポイントはデッキ上から見下ろすのではなく、地上から眺めること。「手前に植え込みがあり、まるで地中から生えてきたように見える」(亀井さん)からだ。
 駅2階の中央改札前にはステンドグラスの名作「杜の讃歌(さんか)」(78年)がある。こちらは新庄市出身の洋画家近岡善次郎さん(14〜2007年)が原画を描いた。亀井さんは「伊達政宗と七夕と松島町の五大堂。一目で宮城と分かる華やかさだ」と指摘する。
(三浦康伸)

[昆野恒さん]昆野さんは日本抽象彫刻のパイオニア。「青葉の風」制作では仙台の街を歩きイメージを膨らませた。東京美術学校(現東京芸術大)の同期に宮城県大和町出身で世界的彫刻家の佐藤忠良さんがいた。近岡さんはスケッチ集「明治の西洋館」が有名。

      ◇     
 仙台圏の名所や話題を取り上げるシリーズ「いぎなり仙台」。今回は街角を彩る彫刻やオブジェなどのアート作品を紹介します。


2019年07月26日金曜日


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