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<高校野球岩手>準V大船渡の健闘たたえる 被災者ら「励み」

大船渡市内の商業施設で決勝戦をテレビ観戦し、大船渡の得点に歓声を上げる市民

 全国高校野球選手権の岩手大会決勝で涙をのんだ大船渡に25日、東日本大震災で被災した地元大船渡市からも大きな声援が送られた。35年ぶりの甲子園出場は果たせなかったが「久しぶりに明るい話題で盛り上がった」と大船渡ナインの活躍をたたえた。
 市中心部にある商業施設「サン・リア」では、市民約40人がテレビの前に陣取って決勝戦を見守った。花巻東に大差で敗れると、大きなため息が漏れた。
 津波で住宅が全壊した胡口穣さん(76)も決勝まで進んだ選手たちの頑張りに「負けていられない」と励まされた一人だ。
 ただ、高校最速163キロをマークした佐々木朗希投手(17)に登板の機会は巡ってこなかった。「こんな試合になるとは思わず残念だ。朗希君が投げて負けるなら納得もできるが、けがでもしたのか」とすっきりしない様子だった。
 災害公営住宅で暮らす平山睦子さん(63)は近所の人たちと集会所でテレビ観戦した。連日のように佐々木投手の活躍が報じられ「被災以外の話題で全国に知られてうれしかった。選手にご苦労さまと言いたい」と話した。
 菓子店主高橋照直さん(48)は「一番悔しいのは朗希君だったと思う。その悔しさをバネに、日本の球界を背負う投手になってほしい」とエールを送った。


2019年07月26日金曜日


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