岩手のニュース

<高校野球岩手>大船渡・佐々木 悔しい結末も仲間に感謝「誇らしく思う」

ベンチ前で佐々木(中央)を中心に円陣を組む大船渡ナイン

 「地元の仲間と何が何でも甲子園に出る。大船渡から公立校が行くのは難しいからこそ挑む価値がある」。こう言い続けた佐々木不在で誓いの魔法が解けてしまったかのように、大船渡の夏が終わった。
 「みんなでこの試合に勝つ。そして朗希(佐々木)に甲子園で投げさせる」(及川捕手)。この決意を胸にナインは一丸の奮闘を続けたが、徐々に力を失い悔しい結末を迎えた。
 先発柴田は今大会初登板。しかも重責のある決勝戦先発を当日朝に託された中、粘投を心掛けた。「制球を意識すれば大丈夫。あとは気持ちで勝負だ」。佐々木からの助言も胸にあった。
 だが一回に2点先制されると、六回までに9失点で一方的展開を許した。「自分が朗希の夢を終わらせてしまった。申し訳ない」。試合後2時間が過ぎてもおえつが止まらなかった。
 花巻東を上回る11安打を放ちながらの大敗。それでも決勝へ勝ち上がったチームは決して佐々木ワンマンでなかった。及川は佐々木が落差ある変化球を低めに投げやすいように、冬場に徹底して捕球練習。その成果で今大会巧みなミットさばきを見せ続けた。準々決勝久慈戦では佐々木の代役大和田、和田が力投した。
 「朗希が出なくても勝った久慈戦でチームは自信を得ていた。今日もと思ったが、駄目だった」。主砲木下は残念がったが、胸を張って大船渡へ帰れる準優勝だ。「みんな頑張ってくれた。誇らしく思う」。試合後の記者会見、佐々木は真っ先に仲間に感謝した。(金野正之)


2019年07月26日金曜日


先頭に戻る