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<高校野球岩手>「故障防ぐため」佐々木の出場回避 国保監督

 高校生史上最速の163キロを誇る大船渡3年の佐々木朗希投手は25日、試合に出場しなかった。完封勝利した24日の準決勝に続く先発登板が予想されたが、今大会4試合29回435球の登板過多によるけがを憂慮した国保陽平監督が起用しなかった。「令和の怪物」と言われた右腕。甲子園にあと一歩のところで、マウンドに立つことなく敗戦を見届けた。
 国保監督は25日朝、佐々木に先発させないことを告げた。「はい」と笑顔で受け止めたという。
 「投げさせることはできたが、故障を防ぐためにさせなかった。佐々木の高校生活で一番壊れる可能性が高いのが今だと判断した」と国保監督。「生徒にとって一生心に残る重大な決断になる。自分が大人の判断として引き受けようと思った」とも語った。
 守備で不意に全力送球し、負傷する恐れもあったため、野手での途中起用もしなかったという。
 それでも、佐々木は途中出場へ向けて「心の準備はしていた」。九回裏の反撃機、バッティンググローブを手にベンチ裏へ行く姿も見られたが、打席に立つことはなかった。
 試合後、先発させないという監督の判断について問われると、佐々木は10秒ほど沈黙。その後、絞り出すように答えた。
 「監督の判断なので仕方ない。高校野球をやっている人は試合に出たいと思うのは当然のことだと思うので、投げたい気持ちはあった。投げなかったことよりも負けたことが悔しい。甲子園は遠かった」
 中学時代の地元の野球仲間との甲子園出場を目指し、花巻東など強豪私立高の誘いを断って大船渡へ入学した。全国の舞台に立つ夢は断たれたが、佐々木は「この仲間だったから乗り越えられたことがたくさんあった。大船渡高校を選んでよかったかなと思う」と語った。


2019年07月26日金曜日


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